倒産防止共済の前納、手続きはいつまで?振込or振替で違う?

法人税

倒産防止共済に加入して前納
をしたいんだけど、、、
いつまでに手続きすれば、今
年(当期)の経費になるんだ
ろう?

こんにちは、税理士の城戸です。
今回は、そんな疑問を持たれている方向けの記事です。

倒産防止共済の前納(加入時)や加入の流れについて、解説します。

ぜひ、参考にしていただけるとうれしいです。

【加入時】倒産防止共済の前納、手続きはいつまで? 

倒産防止共済の加入申込時は、前納金の振込が認められています。

そして、この「振込」を選択した場合、決算日までに加入申込みを完了し(決算日までに)中小機構の指定口座に振り込むことで、前納金を決算期の経費とすることができます。

けっこう、ぎりぎりまで
OKなんですね。
経営セーフティ共済FAQ
にもあります。

ただし、加入窓口によっては、申込希望月の第2週までが申込期限という場合もありますので、ご注意ください。

また、書類不備など何があるか分かりません。
手続きは余裕をもって行うようにしましょう。(土日祝や金融機関の営業日についても、お忘れなく)

口座振替(引落し)による
納付は、、、できない?

もちろん、口座振替による納付も可能です。

ただし、その場合、引落しは申込月の翌々月になります。
経費となるのも翌々月となりますので、ご注意ください。

その事業年度(年)に経費とするためには、決算月の2ヶ月前には申込みを完了する必要があるということですね。
ぎりぎりの申込みの場合、口座振替はNGです。

なお、(いずれの場合も)経費となるのは、前納の期間が1年以内のものとなります。

加入の流れ。「振込」の選択を忘れずに。

ところで、加入って、、、
どうすればいいんだろう?

倒産防止共済への加入の流れは、次のとおりです。

加入の流れ
  • 加入窓口を選択する。
  • 申込書と添付書類を準備する。
  • 申込書と添付書類を、加入窓口に提出する。
  • 中小機構から届いた書類を保管する。

以下、もう少し詳しく解説します。

❶加入窓口を選択する。

手続きをする加入窓口を、次のいずれかから選択します。

加入窓口
  • 会員となっている委託団体
  • 融資取引のある金融機関
    ※代理貸・保証付は除く。
  • 事業上の預金取引を1年以上継続している金融機関
    ※当座預金の場合は、1年未満でもOK。
    ※口座開設後、1年以上経過していればOK。
  • 上記のいずれもない場合は、会員になっていない(非会員の)委託団体

なお、委託団体とは、商工会や商工会議所などのこと。
金融機関には、都市銀行や地方銀行、信用金庫、信用組合などがあります。

ただし、ゆうちょ銀行や楽天銀行、GMOあおぞらネット銀行など加入手続きができない金融機関もありますので、ご注意ください。
また、(念のため)非会員の委託団体については「手続き」が可能かどうか、事前に確認しておきましょう。

その他詳細は、共済サポートnaviの加入窓口をご確認ください。

通常は、金融機関を窓口と
することが多いですね。
ちなみに、、、税理士経由で
加入できることもあります。

❷申込書と添付書類を準備する。「振込」の選択を忘れずに。

申込書(『契約申込書』『掛金預金口座振替申出書』)と添付書類を準備します。(共済サポートnaviの資料請求フォームより、申込書の入手は可能です)

なお、振込での前納を希望する場合には、申込書の「掛金前納申込」の欄にご注意ください。
「希望する」、かつ、「振込」の選択を忘れずに。

添付書類に関しては、共済サポートnaviの加入手続きにて詳細ご確認ください。(個人事業主?or 会社?などいくつかの質問に回答することで、詳細ページに案内してくれます)

確定申告書や納税証明書
などが必要になりますね。

そのうえで、手続きをする加入窓口に、準備する書類に間違いはないかなど必ず確認するようにしましょう。
加入窓口によっては、異なることもあります。

、、、非会員の委託団体の場合には、事業所への実訪が必要な場合もありますね。
事業活動等の内容を確認するためとのことです。

オンラインで加入手続き
ってできない、、、?

現時点では、オンラインで加入手続きを完結することはできません。(申込書の作成は可能です)

ただ、“2025年9月より、すべての手続きのオンライン化を”とのことなので、最新情報については、共済サポートnaviの共済制度オンラインをご確認ください。

すべての手続きのオンライン化、待ち遠しいですね。

なお、オンライン利用には
gBizIDプライムの取得が必
要です。

❸申込書と添付書類を、加入窓口に提出する。

加入窓口に出向き、直接、申込書と添付書類を提出します。(郵送による提出はできません)

ただし、委託団体を加入窓口としている場合には、事前に口座振替先の金融機関(口座取扱店)に『掛金預金口座振替申出書』を提出し、「口座確認印」の押印を受ける必要があります。
そのうえで、委託団体に申込書と添付書類を提出します。

口座取扱店への提出も、郵送
は不可とのこと。直接、提出
する必要があるんですね、、、。

なお、「振込」での前納を希望する場合には、書類提出後“振込についてのご案内”を受けると思いますので、申込月の月末までに振込を完了すればOKです。
「振替」を希望する場合には、引落日前に口座残高の確認をしておきましょう。

ちなみに、「振込」を選択できるのは加入時のみで、その後は「振替」のみです。

『掛金預金口座振替申出書』
の提出は必須、ということ
ですね。「振込」での前納を
希望する場合もです。

(繰り返しになりますが)念のため、事前に加入窓口等に色々確認しておきましょう。

手続きが可能かどうか?
必要書類に間違いはないか?
その口座で振替可能かどうか?などなど。

書類の不備等で「もう1回」は悲し過ぎますので、、、。

❹中小機構から届いた書類を保管する。

申込みから2ヶ月程度で、中小機構から書類(『共済契約締結証書』『加入者必携』)が届きます。
書類が届いたということは、審査にも通り、契約が成立したということです。(契約締結日は、加入窓口で手続きが完了した日となります)

あとは、その書類を大切に保管しておけばOKです。

特に『共済契約締結証書』は、共済金の借入申込や解約時などに必要になります。
紛失した場合、法人の印鑑証明書(個人の印鑑登録証明書)の添付が必要だったりと、余計な手数が増えてしまいますので、ご注意ください。

記載されている共済契約者
番号も、何かと必要になり
ますね。申請やお問い合わ
せのときなどです。

大切に保管して、書類を探す時間を無くしていきましょう。

【注意】倒産防止共済への加入は、メリデメを踏まえて検討しよう。

倒産防止共済には、メリット・デメリットがあります。

その期(年)の利益だけではなく、そのメリデメを十分に理解したうえで加入を検討することをおすすめします。

下記ブログでは、倒産防止共済のメリデメについて解説しています。
ぜひ、参考にしてみてください。

まとめ

今回は、『倒産防止共済の前納、手続きはいつまで?振込or振替で違う?』について解説しました。

倒産防止共済については、決算日までに加入&「振込」を完了することで、前納金を決算期の経費とすることができます。
案外、ぎりぎりまでいいんですね。

ただし、想定外のことも起こりうりますので、手続きは余裕をもって行うようにしましょう。

ぜひ、参考にしていただけるとうれしいです。

あわてないためにも、
事前の業績予測・納税
予測も大切ですね。

  • 決算日までに加入&「振込」を完了すれば、前納金を決算期の経費とすることができる。
  • ただし、あくまでも「振込」の場合。
  • 「振替」の場合、ぎりぎりはNG。
  • 加入手続きは、加入窓口を選択し、書類を準備し、窓口に提出する。
  • あとは、中小機構から届く『締結証書』等を保存すればOK。

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