
デジタル化・AI導入補助金
の申請までの流れについて
知りたい。
何から始めればいい?
こんにちは、税理士の城戸です。
今回は、そんな疑問を持たれている方向けの記事です。
「業務をもっと効率化したい」
「生産性をもっと向上させたい」
「AIやITツールを取り入れて、DXにつなげていきたい」
と考えたときに気になるのが、デジタル化・AI導入補助金ではないでしょうか。
ただ、「活用したいけれど、何から始めればいいのか分からない、、、」と思っている方も多いかと思います。
そこで今回は、デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)の申請までの流れについて、できるだけ分かりやすく解説していきます。
ぜひ、参考にしていただけるとうれしいです。

それでは、早速見て
いきましょう。
【Step1】デジタル化・AI導入補助金について理解する。
まずは、デジタル化・AI導入補助金について、しっかりと理解しましょう。
その際、次のような順序で確認していくのもおすすめです。
①概要を押さえる。
まずは最初から細かい公募要領を読むのではなく、
- 何を目的として、何を支援してくれるのか?
- どういう“しくみ”なのか?
- どういう事業者が対象なのか?
- どのような申請枠があるのか?
など、(ざっくりと)その概要を押さえておきましょう。
全体像を理解しておくことで、公募要領等も読みやすくなります。
②利用できそうな申請枠を確認する。
次にその申請枠の中から、利用できそうな(該当しそうな)申請枠を絞り込んでいきます。
「この申請枠は関係なさそうだな」「多分、これとこれが関係してくるかな?」といった感じです。
ちなみに、一般的には通常枠やインボイス枠(インボイス対応類型)で申請することが多いですね。
③公募要領等をしっかりと読み込む。
そして利用できそうな申請枠を絞り込めたら、その申請枠の公募要領等を読み込みます。
その際、以下の点についてもしっかりと確認しておきましょう。
- 対象となる事業者に該当しているか?
- 申請要件を満たしているか?(満たせそうか?)
- 補助対象となるITツールの範囲
- 補助率や補助額
特に、過去にIT導入補助金(2022〜2025年度)の交付決定を受けた事業者については、申請要件に「賃上げ要件」が追加されています。
(採択後)要件未達等の場合には、補助金の全部又は一部の返還が求められる可能性もありますので、ご注意ください。

時間をかけて準備をした
のに、結局、申請要件を
満たせなかったとならな
いように、、、
いずれにしても、IT導入支援事業者まかせにはせず、事業者自身も制度内容についてしっかりと理解しておくようにしましょう。
【Step2】申請に向けた準備をする。
制度内容についてしっかりと理解できたら、申請に向けた準備を始めます。(①②と並行して、③④⑤を進めていきます)
①GビズIDを取得する。
まずは、GビズIDの取得です。
デジタル化・AI導入補助金の申請には、GビズID(GビズIDプライム)が必要です。
もしも「まだ持ってないよ」という場合には、デジタル庁/GビズIDより取得しておきましょう。
取得まで2〜3週間かかることもありますので、手続きはお早めに。

ところで、
GビズIDって何?
GビズIDプライム?
GビズIDとは、法人や個人事業主のための共通認証システムです。
デジタル庁が運営しており、1つのID・パスワードで複数の行政サービスにログインできます。
GビズIDには3種類のアカウント(GビズIDプライム・GビズIDメンバー・GビズIDエントリー)があり、このうち、デジタル化・AI導入補助金の申請には「GビズIDプライム」が必要になるということです。
ちなみに、もしも「デジタル化・AI導入補助金はやめておこうかな」という場合でも、この機会に取得しておくのもいいですね。
GビズIDプライムがあれば、倒産防止共済(経営セーフティ共済)や小規模事業者持続化補助金などのオンライン申請もできますし、特にデメリットはないかと思います。
②“SECURITY ACTION”の宣言を実施する。
次に、“SECURITY ACTION”の宣言の実施です。
デジタル化・AI導入補助金の申請には、“SECURITY ACTION”の宣言の実施も必要です。
「まだ、実施していない」という場合には、IPA/SECURITY ACTIONより宣言の実施をしておきましょう。
こちらも1週間ほどかかることもありますので、手続きはお早めに。

???
SECURITY ACTION
の宣言の実施?
“SECURITY ACTION”の宣言とは、事業者自らが情報セキュリティ対策に取り組むことを自己宣言する制度です。
「★一つ星」(基本的な対策の実行)または「★★二つ星」(組織的な取り組みの開始)の宣言が必要となります。
宣言実施の流れは次のとおりです。
なお、2026年3月以前に宣言を実施済みの方が第2次公募以降に(デジタル化・AI導入補助金の)申請をする場合には、再度“SECURITY ACTION”の宣言を実施する必要がありますので、その点ご注意ください。

これを機会に、情報セキュ
リティ対策についても強化
していきましょう。
③信頼できるIT導入支援事業者を選定する。
デジタル化・AI導入補助金は、事業者単独ではなく、(事務局に登録された)IT導入支援事業者と協力しながら申請等を進めていく制度です。
「まだ、IT導入支援事業者を選定していない」という場合には、公式サイトのITツール検索を活用して選定していきましょう。

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具体的には、どうやって
選定していったらいい?
導入したいITツールが決まっているのであれば、“ITツールを探す”から、そのITツールを取り扱っているIT導入支援事業者の一覧を確認できます。(“ツール名から探す”に、ITツールの名称を入力して検索すればOKです)
対応希望エリアや予算などを追加すると、さらに絞り込むこともできますね。
一方、導入したいITツールが決まっていないのであれば、“IT導入支援事業者を探す”から、対応希望エリアや予算、業種、申請枠などで絞り込むことができます。
そのうえで、最初から1社に決めるのではなく、複数のIT導入支援事業者を比較しながら選定するようにしましょう。(検索結果に表示されるIT導入支援事業者名をクリックすると、お問い合わせ先などの詳細が出てきます)

比較のポイントは
次のとおりです。
- サポート体制
→対応は丁寧・誠実でスピーディ?
→サポートの範囲は?
→実績報告・効果報告もサポートしてくれる? - サポート費用
→費用は明確?
→法外な金額ではない? - 過去の実績
→採択率と採択件数は?
→同業種への導入実績は?
IT導入支援事業者の選定は、とても重要です。
ぜひ、信頼できるIT導入支援事業者を選定してください。
④ITツールを選定する。
IT導入支援事業者を選定したら、(まだ導入するITツールを決めていない場合には)そのIT導入支援事業者と相談しながら、導入するITツールを選定します。
事前に事務局の審査を受け、登録されているものの中から選定していきましょう。
その際、「自社の課題を解決することができるのか?」「業務効率化や生産性向上につなげられるのか?」といった視点で、ぜひ考えてみてください。

ただし、必要以上に
高機能なものとなら
ないよう、ご注意を。
なお、この時点での契約等はNGです。
補助金の交付決定前にITツールの契約等をした場合には補助金の交付を受けることができませんので、ご注意ください。
⑤その他申請に向けた準備を進める。
ITツールの選定もできたら、IT導入支援事業者と相談・打ち合わせをしながら、その他申請に向けた準備を進めていきます。
具体的には、申請枠の決定(より有利な枠を!)や添付書類の準備などがありますね。
その他、事業計画の策定もとても重要です。
「自社の課題は何なのか?」「そのITツールの導入でその課題をどのように解決できるのか?」「どれくらいの効果があるのか?」などといった点を、しっかりと説明できるように(数値で示せるように)しておきましょう。
また、加点項目のうち、実施できるものがあれば実施しておきましょう。
採択率の向上につながる可能性もあります。
ただし、「“SECURITY ACTION”の宣言の実施」や「ITツールの導入」に関連するものもありますので、加点項目の確認はお早めに。
【Step3】申請する。
ここまできたら、あとは申請です!
具体的には、申請者とIT導入支援事業者が(それぞれ)入力すべき情報を順番に入力・確認し、最終的に申請者が提出する(電子申請する)という流れです。
準備した内容をもとに、IT導入支援事業者と協力しながら申請を進めていきましょう。

まずは、IT導入支援事業者
から、「申請マイページ」へ
の招待を受けるところから
始まりますね。
なお、申請者が入力すべき情報は次のとおりです。
- 基本情報(法人番号、設立年月日、事業内容など)
- 財務情報(売上高、粗利益、営業利益など)
- 経営情報(自社の強みなど)
- 必要書類の添付
- 申請類型の選択
- 賃金情報
- 労働生産性の計画数値(一定の申請枠のみ)など
特に、“事業内容”(基本情報)についても重要です。
「どのような課題があって」「そのために、どういうITツールを導入して」「その結果、どれぐらいの効果が見込めるのか」などについて、具体的に(数値で示して)説明しましょう。
ただし、文字数は255文字以内と制限されていますので、簡潔に。

その他、フリー入力が可能
な欄は、どんどん活用して
いきましょう。
まとめ
今回は、『デジタル化・AI導入補助金の申請までの流れ。分かりやすく解説!』について解説しました。
「デジタル化・AI導入補助金を活用したいけれど、何から始めればいいのか分からない…」ということもありますよね。
ぜひ、参考にしてみてください。


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