デジタル化・AI導入補助金とは?通常枠?インボイス枠?

補助金・助成金・給付金

デジタル化・AI導入補助金
って、どういう補助金?
通常枠?インボイス枠?

こんにちは、税理士の城戸です。
今回は、そんな疑問を持たれている方向けの記事です。

IT導入補助金の後継制度でもある「デジタル化・AI導入補助金」について、解説します。

ぜひ参考にしていただけるとうれしいです。

デジタル化・AI導入補助金とは?

デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)とは、業務の効率化やDX等のためのITツール導入を支援してくれる制度です。事業者の生産性向上を目的としており、国がその導入費用の一部を補助してくれます。

2025年度までは、IT導入補助金という名称でしたね。
2026年度より、その名称が「デジタル化・AI導入補助金」に変更されています。

なお、対象となる事業者は、中小企業や小規模事業者等です。

通常枠とかインボイス枠
って何?
よく聞くんだけど?

申請枠(申請区分)のことですね。
それぞれ、目的や対象となるITツール、補助率や補助額などが違います。

申請枠
  • 通常枠
  • インボイス枠(インボイス対応類型)
  • インボイス枠(電子取引類型)
  • セキュリティ対策推進枠
  • 複数者連携デジタル化・AI導入枠

このうちメインとなるのが、通常枠とインボイス枠(インボイス対応類型)です。
以下、それぞれ見ていきましょう。

通常枠とは?

最も基本となる申請枠

通常枠とは、最も基本となる申請枠です。
様々なITツールの導入に幅広く対応します。

対象となるITツールには、ソフトウェア(ソフトウェア購入費、クラウド利用料(最大2年分))の他にも、導入・活用コンサルティングや保守サポートなどの導入関連費も含まれます。

導入後の保守サポートだけではなく、IT活用を定着させるための活用支援も対象となるんですね。

ただし、あくまでも、ソフトウェアの導入がメイン(必須)です。
導入関連費“単独”では対象となりませんので、ご注意ください。

なお、申請にあたっては
一定の要件を満たす必要
がありますので、その点
もご注意を。

補助率と補助額

補助率と補助額は、次のとおりです。

対象となるITツール補助率補助額
ソフトウェア
及び
導入関連費
原則1/2
※最低賃金近傍の事業者
の場合は2/3
5万円〜150万円未満
or
150万円〜450万円以下

補助率?
補助額、、、?

ITツールの導入費用に補助率をかけた金額について、補助額の範囲内で補助してくれるということです。

例えば、導入費用が100万円で補助額が「5万円〜150万円未満」の場合、補助金申請可能額は50万円(100万円×1/2)となります。
一方、導入費用が400万円の場合の補助金申請可能額は、149万9,999円(補助額上限)です。
200万円(400万円×1/2)が補助額の上限を超えていますね。

ちなみに、導入するITツールが効率化できる業務プロセスの数によって補助額は決まります。

業務プロセスとは、「顧客対応・販売支援」「決済・債権債務・資金回収」「会計・財務・経営」などの各工程のこと。
効率化できる業務プロセスの数が「1〜3」の場合は「5万円〜150万円未満」、「4以上」の場合は「150万円〜450万円以下」となります。

効率化できる工程が多いと補助額も上がるということです。
ただ、通常は「5万円〜150万円未満」が補助額となることが多いですね。(4つ以上は結構ハードルが高いです、、、)

なお、補助額下限もあります
のでご注意を。5万円未満は
補助対象外です。

インボイス枠とは?

インボイス制度への対応に特化した申請枠

それでは次に、インボイス枠(インボイス対応類型)について見ていきましょう。

インボイス枠とは、インボイス制度への対応に特化した申請枠です。
インボイス制度に対応した「会計」・「受発注」・「決済」機能を有するITツールの導入を支援してくれます。

対象となるITツールには、ソフトウェア(ソフトウェア購入費、クラウド利用料(最大2年分))の他にも、導入・活用コンサルティングや保守サポートなどの導入関連費、さらには、PCやタブレット、複合機やPOSレジなどのハードウェアの購入費も含まれます。

通常枠では対象とならなか
ったPCなども対象となる、
ということですね。

ただし、(通常枠と同じく)あくまでも、ソフトウェアの導入がメイン(必須)です。
導入関連費やPC等“単独”では対象となりませんので、ご注意ください。

なお、申請にあたっては一定の要件を満たす必要がありますので、その点もご注意を。

補助率と補助額

補助率と補助額は、次のとおりです。

対象となるITツール補助率補助額
ソフトウェア
及び
導入関連費
最大3/4
(小規模事業者は最大4/5)
〜350万円
PC・タブレット等1/2〜10万円
レジ・券売機等1/2〜20万円

インボイス制度への対応を推進するため、通常枠よりも補助率は高めに設定されていますね。
また、補助下限がないため、安価なITツールの導入にも活用できます。

ただし、導入するITツールが「会計」「受発注」「決済」機能のうち1機能しか有していない場合には、ソフトウェア及び導入関連費の補助額の上限は50万円となりますので、ご注意ください。(2機能以上有していれば、上限350万円でOKです)

制度についてしっかりと理解
したうえで、補助金を上手に
活用していきましょう。

まとめ

今回は、『デジタル化・AI導入補助金とは?通常枠?インボイス枠?』について解説しました。
ぜひ、参考にしていただけるとうれしいです。

  • デジタル化・AI導入補助金とは、業務効率化やDX等のためのITツール導入を支援してくれる制度。
  • 2026年度より、IT導入補助金から名称変更。
  • 対象となる事業者は、中小企業や小規模事業者等。
  • 通常枠とは、最も基本となる申請枠。
  • 様々なITツールの導入に幅広く対応してくれる。
  • ソフトウェアの他に、導入関連費も補助対象となる。
  • インボイス枠(インボイス対応類型)とは、インボイス制度への対応に特化した申請枠。
  • インボイス制度に対応した「会計」・「受発注」・「決済」ソフトの導入を支援してくれる。
  • インボイス枠では、PCなどのハードウェアも補助対象となる。
  • ただし、PC等単体はダメ。
  • 制度についてしっかりと理解したうえで、上手に活用しよう。

⚠️補助率等の最新情報は、公式サイト『デジタル化・AI導入補助金』をご確認ください。(年度等によって変更される可能性があります)

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