個人事業主としてビジネスを始めようと思うんだけど、、、「開業費」ってどういうもの?
こんにちは。税理士の城戸です。
今回は、そんな疑問を持たれている方(個人事業主)向けの記事です。
ぜひ、参考にしていただけるとうれしいです。
個人事業主の開業費とは。
いざ事業を始めようとすると、色々な準備が必要になりますよね。
パソコンやデスクの購入、事務所の家賃、セミナーへの参加、書籍の購入などなど。
そういった開業のためにかかった費用のことを、開業費といいます。
個人で事業を始める場合は、開業のためのものであれば、基本的にすべて開業費になります。
私は、自宅家賃(事務所部分)やレンタルサーバー代、独自ドメイン代なども開業費に含めています。
いつから、いつまでのもの?
いつから、いつまでのものが開業費になるの?
もしかしたら、少し疑問に思う方もいるかもしれません。
まずは、いつから。
これについては、、、実は明確なルールはありません。
なので、開業のために支出したもので、客観的に説明&証明できるものであれば、開業費とすることができます。
ただ、何年も前のものを開業費に含める、というケースはあまりないかと、、、。
次に、いつまで。
これは、開業日(開業届に記載した開業日)ですね。
ちなみに、この開業日。
個人で事業を始める場合は、「この日が開業日です。」という決められた日はありません。
自分で決めることになります。
なので、「この日が開業日です。」とちゃんと説明できる範囲内で、自分で開業日を決めましょう。
私は、「ホームページをUPした日」を開業日としました。
【注意】開業費に含まれないもの。
開業費に含まれないものもあるので、ご注意ください。
例えば、次のようなもの。
①車やパソコンなど
➡️減価償却資産といいます。基本的には、決められた期間で少しずつ経費にしていきます。
②仕入代金
➡️売り上げたときに「売上原価」として経費になります。
③コピー機のリース代や事務所の家賃などで、前払い部分
➡️前払費用といいます。基本的には、対応する期間で経費にしていきます。
⑤敷金
➡️返還されるものは、経費にはなりません。敷金(差入保証金)として、資産になります。
④礼金
➡️税法独自の繰延資産になります。基本的には、決められた期間で少しずつ経費にしていきます。
税法独自の繰延資産、、、
なんだか、難しいですね。
開業費に含まれないもののイメージがつかめれば、OKです!
おわりに。
今回は、『個人事業主の開業費とは?』について解説しました。
ぜひ、参考にしていただけるとうれしいです。
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