
倒産防止共済の前納、2年目以降は自動で前納になっている、、、よね?
こんにちは。税理士の城戸です。
今回は、そんな疑問を持たれている方(個人事業主&法人)向けの記事です。
ぜひ、参考にしていただけるとうれしいです。
倒産防止共済の前納は、2年目以降も、、、。
倒産防止共済の「前納」は、2年目以降も手続きが必要です。
去年「前納」をした場合でも、今年も「前納」をする場合には、再度手続きが必要ということです。
手続きをしなかった場合、自動的に「月払い」となりますので、ご注意ください。(そもそも「月払い」が基本だから、、、とのこと)

自動的に「前納」にはならないんですね。
また、「分かっていたのに、うっかり忘れていた!」ということもあります、、、。
Googleカレンダーに記載しておくなど、自分なりの対策をしっかり講じておきましょう。
中小機構から『掛金前納預かり分充当終了のお知らせ』(はがき)が届きますので、そのタイミングで「前納」の手続きの準備を始める、、、というのも良いでしょう。

2年目以降の手続きも、お忘れなく。
2年目以降の手続き方法
登録取扱機関で「手続き」をする場合
『掛金前納申出書』を、前納希望月の5日(土日祝日の場合は翌営業日)までに中小機構に到着するよう、登録取扱機関に提出します。
登録取扱機関とは、加入手続きをした商工会議所や金融機関などのこと。
『掛金前納申出書』は、共済サポートnavi(掛金を前納したい/書類での手続き/②申出書の入手)よりダウンロードできます。
なお、前納希望月の5日までに「中小機構に必着」なので、登録取扱機関には、それよりも早く提出する必要があります。

それよりも早く?具体的にいつまで、、、?
「前納希望月の前月末まで」が目処にはなりますが、登録取扱機関によっては、「前納希望月の前月20日まで」ということもあります。
念のため、登録取扱機関に確認しておきましょう。
いずれにしても、加入時のように「決算日までに、、、」ではありませんので、ご注意を。

ちなみに、2年目以降は「振替(引落し)」のみです。
その他詳細は、共済サポートnavi (掛金を前納したい/書類での手続き)まで。
オンラインで「手続き」をする場合
掛金の前納は、オンラインでの「手続き」も可能です。(⚠️GビズIDが必要。後ほど解説します。)
前納希望月の5日(土日祝日を含む)の24時になる前に、オンラインで「前納手続き」を完了すればOKです。
「土日祝日の場合は翌営業日」ではなく、「土日祝日を含む」ですので、ご注意ください。

オンラインだと、前納希望月の5日までなんですね。
オンラインでの「手続き」は、24時間365日どこからでも可能。
窓口などに行く必要もなく、時間も節約できます。
オンラインでの「手続き」は、中小機構(経営セーフティ共済オンライン手続きポータル)にて。
その他詳細は、共済サポートnavi(掛金を前納したい/オンラインでの手続き)をご確認ください。(オンラインでの「手続き」の流れも確認できます。)

掛金月額の変更なども、オンラインで可能です。
ぜひ、オンラインのご活用も、、、。
オンライン利用には、GビズIDが必要
オンライン利用には、GビズIDのアカウント(GビズIDプライム)が必要です。
GビズIDとは、法人&個人事業主のための共通認証システム。
デジタル庁が運営しており、1つのID・パスワードで複数の行政サービスにログインできます。
GビズIDには、3種類のアカウント(GビズIDプライム、GビズIDメンバー、GビズIDエントリー)があり、倒産防止共済のオンライン利用のためには、GビズIDプライムが必要となります。

3種類のアカウント?何が違う、、、?
それぞれ、「対象者」「書類審査の要不要」「利用できる行政サービス」が異なります。
GビズIDプライムは、「法人代表者&個人事業主向け」「書類審査あり」「利用できる行政サービスに制限なし(GビズIDに対応している行政サービスに限る)」です。

GビズIDプライムは、IT導入補助金申請でも必要ですね。
その他、小規模事業者持続化補助金などの電子申請も可能となります。
なお、アカウントの取得には、書類郵送申請の場合だと、1週間程度(場合によっては、それ以上)かかります。(オンライン申請の場合は、最短即日発行のようです。)
いずれにしても、余裕をもって取得しておくようにしましょう。
GビズIDプライムの取得については、デジタル庁/GビズIDまで。
お持ちでない方は、この機会に取得しておくのも良いですね。

特に、デメリットはないかと。
まとめ
今回は、『倒産防止共済の前納、2年目以降も要注意。オンライン申請も、、、』について解説しました。
ぜひ、参考にしていただけるとうれしいです。

このブログは、更新日時点における法令等に基づいて作成しています。
